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上手く活用して実用性アップ!太陽光発電と蓄電池をセットで使用する利点

公開日:2021/05/15  

売電制度が始まったことで太陽光発電システムを導入している家が当たり前のように見かけるようになりました。そのような中、近年注目を浴びているのが蓄電池ですが、太陽光発電とセットで使用する利点についてはわからない部分が多々あります。そこで当ページではセットで利用するメリットとデメリットについてご紹介していきます。

太陽光発電と蓄電池をセットで使用するメリット

蓄電池は太陽光発電システムで発電した電気をためておくことができる便利なユニットですが、どう活用すればいいのか詳しく知らないという方も多いようです。そこでまずはメリット部分から説明していきましょう。

FIT制度終了後の活用

FITとは、一般家庭や事業者が発電した電気(再生可能エネルギーで発電したもの)を電力会社が単価を変えずに買い取る再生可能エネルギーの固定価格買取制度です。日本では2012年7月からはじまりましたが、2019年から順次終了になっています。その後は、新たな契約を結ぶか、自宅ですべて消費するかといった選択になるのですが、自宅消費を選択した場合には、電気を貯められる蓄電池は有効です。

災害用非常電源

太陽光発電は、停電時でも非常用電源として使用できるメリットがある反面、太陽光発電単体だと天気に左右されるといった弱点もあります。この弱点を克服するのが蓄電池です。蓄電池があれば、悪天候によって万が一発電量が少なくてもためていた電気が使用できます。一部の商品では、電子レンジやIHヒーターなど生活に欠かせないキッチン用品が利用できるタイプも出てきているくらいです。

ピークカット

ピークカットとは、1日の中で電気使用量の多い時間(ピーク)に削減(カット)することです。つまり、ピーク時に蓄電池を使用することで無駄な電気を購入せずに済みます。日常生活に必要な電力量を減らすのではなく、ピーク時の電力を蓄電池でまかなうという方法です。

蓄電池を夜間に使う

ためておいた電気は、夜間使うことで節電効果も得られます。たとえば、日差しの強い日の昼間は発電した電気で生活し、その残りの電気を蓄電しておきます。こうすることにより、蓄電した電気を夜に使うことができます。つまり、夜間に購入する電力を減らす効果が期待できるということです。

太陽光発電と蓄電池をセットで使用するデメリット

太陽光と蓄電池をセットは、必ずしもメリットだけとは限りません。わかりやすいところであれば、追加費用がかかるなど少なからずデメリットも存在します。蓄電池を上手に活用していくためには、こういったデメリットを把握することも大切です。

補助金制度が受けられるとは限らない

蓄電池の購入は、太陽光発電と同じく補助金制度の対象になってきますが、どこの地域でも補助を受けられるとは限りません。一部では制度がなく給付されない自治体もあります。また、多くの自治体が少額給付となっているので事前確認が大切です。

費用と寿命

以前よりは安くなってきているものの、現在でもまだまだ高価であることに違いはありません。蓄電池の価格には、本体の価格だけでなく設置費用や工賃などが含まれますが、だいたい90万円~160万円くらいが相場です。もちろん、必ずこの範囲で収まるとは限りません。また、蓄電池には寿命があります。充電と放電を繰り返すことでどんどん蓄電容量が減るのですが、その寿命は10年くらいが目安です。

新たにスペースが必要

蓄電池は、自宅敷地内のどこかに設置しなければいけません。設置するのは屋内と屋外のどちらでも大丈夫ですが、潮風が当たるような海に近い物件などの場合は屋外の設置は難しいでしょう。しかし、屋内でも問題が出てきます。蓄電池はエアコン室外機より大きいものですから、それなりのスペースを確保しないと設置は困難です。

家庭用蓄電池の選び方のポイント

太陽光発電システムと蓄電池を上手に活用するには、蓄電池購入から間違えないようにしないといけません。抑えておきたいポイントは次の3つ、出力と蓄電量、電力供給先、蓄電池の違いが大切になってきます。

太陽光発電システムの出力と蓄電量

太陽光発電システムの出力に合う蓄電池を選びます。たとえば、通常使う量を差し引いた電力を蓄電池にまわすという使い方をするとしましょう。もし、売電を今後行わないということでしたら、単純に通常使う量を差し引いた電力が蓄電量になります。つまり、この差し引いた電力を蓄電できる容量が備わっている蓄電池が必要ということです。

電力供給先を考える

太陽光発電で作られた電気を蓄電した後、どこに電力を供給するのかを考えておかなければいけません。家庭用蓄電池には連携済の機器のみ電力供給する特定負荷型と、自宅内の全機器が使える全体負荷型があります。一般的には特定負荷型が多いのですが、停電などの非常時を想定した場合はあらかじめ供給先を考えておく必要があります。

蓄電池ユニットの違いを知る

家庭用の蓄電池には、太陽光発電連携型と非連携型(スタンドアローン)の2種類があります。今回は太陽光とのセットですから選択するべきは太陽光発電連携型です。ちなみに非連携型(スタンドアローン)は、電気を購入して蓄電するタイプなので電力会社から電力を購入しなければいけません。

 

今まで電力会社に売っていた電気は、自宅で使うといった形にシフトする家庭が徐々に増えてきました。近年、頻繁に発生する災害時の停電なども、蓄電池購入のきっかけになっているのかもしれません。しかし、何も考えずに蓄電池を購入したところでうまく活用できるとは限らないのです。太陽光発電と蓄電池を組み合わせ、実用性もアップさせるためには、導入目的を明確にして見合った蓄電池を購入することが大切です。

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