太陽光発電の後付けってどうなの?メリット・デメリットを徹底解説!
近年、電気代の高騰や環境意識の高まりから、後付けで太陽光発電を検討する家庭が増えています。新築時に設置しなかった場合でも、後から導入することは可能です。本記事では、太陽光発電を後付けする際のメリットとデメリットをわかりやすく紹介し、導入を検討している方が判断しやすくなる情報をお届けします。
太陽光発電は後付けが賢い選択?後から設置する3つのメリット
太陽光発電は新築時に設置するものというイメージがありますが、実は後付けにも多くのメリットがあります。以下では、太陽光発電を後付けすることで得られる主な3つのメリットをみていきましょう。
固定資産税の負担を軽減できる
新築時に太陽光発電を設置すると、太陽光パネルが住宅の一部とみなされ、固定資産税の課税対象になることがあります。一方、後付けで設置する場合は、太陽光パネルと建物が別物と判断されるため、固定資産税の対象外となるのが一般的です。初期費用はかかるものの、長期的に見れば税金の負担が軽減されるのは大きなメリットといえます。
納得できるメーカーや製品を選べる
新築時の太陽光発電は、ハウスメーカーが提携する製品をそのまま導入するケースがほとんどで、選択肢が限られてしまうのがデメリットです。
しかし後付けなら、自分のペースで販売店を比較したり、複数のメーカーを検討したりして、納得のいく製品を選ぶことが可能です。価格や性能、保証内容などをしっかり調べて選べるため、満足度の高い導入が実現できます。
リフォーム時に設置してコストを抑えられる
外壁や屋根のリフォームを行う際に足場を設置することがありますが、このタイミングに合わせて太陽光発電を後付けすれば、別々に工事するよりも足場代などのコストを抑えられます。
実際に2023年のデータでも、新築より既存住宅に後付けする方が設置費用が安い傾向が見られました。リフォームを検討しているなら、同時に太陽光導入を検討するのがおすすめです。
後付けには注意点も!太陽光発電を後から設置する際のデメリット
太陽光発電を後付けすることには多くのメリットがありますが、デメリットも存在します。ここでは、太陽光発電を後付けする際に考慮すべき2つの主なデメリットをみていきましょう。
住宅ローンが使えず初期費用が重くなる
新築時に太陽光発電設備を導入する場合、その費用を住宅ローンに組み込めます。しかし後付けの場合、住宅ローンの適用外となるため、費用は現金一括で支払うか、別途リフォームローン(ソーラーローン)を利用する必要があります。
金利や返済期間の条件も異なるため、資金計画には注意が必要です。費用を分割で支払うには別のローンを検討するなど、計画的な準備が求められます。
屋根の形状が発電効率に影響する可能性も
新築時であれば、太陽光発電を前提に屋根の角度や形状を設計できます。しかし後付けでは、すでに建っている住宅の屋根形状に従う必要があるため、必ずしも太陽光発電に最適な設置環境が整っているとは限りません。屋根の向きや傾斜が発電効率に影響を与えることもあるため、事前の現地調査や専門家のアドバイスを受けることが重要です。
太陽光発電を後付けするときの4つのチェックポイント
太陽光発電の後付けを検討する際は、メリット・デメリットだけでなく、事前に確認しておくべきポイントがあります。以下では4つの重要なポイントをご紹介します。
まずは設置の可否をプロに確認
太陽光パネルを後付けするには、屋根の構造や材質などを事前にしっかり調査する必要があります。屋根材の種類によっては、設置が難しい場合や葺き替えが必要なこともあります。また、雨漏りのリスクや屋根の耐久性も重要なチェック項目です。専門の業者に依頼して、現地調査を行い、設置が可能かどうかを判断してもらいましょう。
影や落ち葉など周辺環境の影響に注意
発電効率に大きく関わるのが、周囲の建物や樹木による「影」の存在です。近隣に高い建物や大きな木があると、太陽光が十分に当たらず、発電量が低下する可能性があります。また、秋には落ち葉がパネルに積もることもあります。設置前には、日照状況や周辺環境を確認し、できるだけ影響の少ない場所を選びましょう。
発電量と費用対効果を事前にシミュレーション
屋根の広さや日照条件によって、設置できるパネル容量や発電量は変わります。設置後に「思ったより発電しなかった」とならないためにも、どれくらいの電気代が節約できるか、設置費用に見合う効果があるかをしっかり試算しておくことが大切です。「節約電気料金 ÷ 設置費用」で、おおまかな費用対効果を確認してみましょう。
自治体の補助金制度を調べて活用
多くの自治体では、太陽光発電の設置に対して補助金を用意しています。後付けでも対象となるケースがあるため、住んでいる地域の制度を確認しておくと安心です。市区町村や都道府県のホームページをチェックし、申請条件や金額、申請期間などを確認しておきましょう。補助金を上手に使えば、初期費用の負担も軽減できます。
まとめ
太陽光発電の後付けは、コスト面や選択肢の自由度など多くのメリットがありますが、資金計画や設置条件に関する注意点も押さえておく必要があります。後悔のない導入のためには、事前調査や発電効率のシミュレーション、補助金制度の活用が重要です。メリット・デメリットをしっかり理解したうえで、信頼できる業者と相談しながら、自宅に最適なタイミングと方法での設置を検討しましょう。