せっかく太陽光発電を導入するなら、メリットを最大限に高めた方が絶対にお得です。普通に使うだけでもメリットを感じることはできますが、「知らなかった」が原因で損している可能性もあります。損しないためには、導入前の確認が大切です。そこで今回は、太陽光発電の上手な活用術についてご紹介します。

そもそも太陽光発電はどんな仕組み？

太陽光発電は、太陽光パネルに光が当たることで発電していきます。パネルにはn形とp形と呼ばれるシリコン半導体が重ね合わされており、この半導体に太陽光が当たることで電子が光を吸収し直流の電流を流しています。ここで作られた電流（直流）は、パワーコンディショナーを通し交流に変換、その後、分電盤から各部屋へ電気が流れていくという仕組みです。

パワーコンディショナーとは？

太陽光パネルより流れてくる電流を直流から交流に変換する装置です。そもそも電気は、直流から交流に変換しなければ家庭用として使うことができません。そのため、パワーコンディショナーを使い、家庭利用をはじめ、蓄電池充電や売電などのために出力を安定させます。パワーコンディショナーはインバーターの一種で、業者間などではパワコンやPCSなどと呼ばれることもあります。

分電盤とは？

ご家庭内で「ブレーカーを上げて！」とか「ブレーカーが落ちた」という会話を一度くらいは交わしたことがあると思います。このブレーカーが入っているボックスこそが分電盤と呼ばれるものです。分電盤の中には、サービスブレーカー、漏電ブレーカー、そして安全ブレーカーなどが組み込まれており、電気を安全に使う上で大切な役割を担っています。

太陽光発電を導入するメリット

太陽光発電の普及状況を見れば、メリットがあるのは一目瞭然です。たとえば、電気を買わなくても済むなどはほとんどの方が知っているのではないでしょうか？そこで具体的にどういったメリットがあるのかについて改めて確認しておきましょう。

電気光熱費の削減

太陽光発電を活用すれば、自宅で使用する電気代を安くできます。そもそも各電力会社の電気料金は一番電力を使ったピーク時で料金単価が決定します。しかし、日常的に太陽光発電を使っている家庭なら、電力購入量は必然的に減少しているので電力を購入しても削減効果を得られるでしょう。

売電できる

家庭で使うことのできない余剰電気は、電力会社に売ることができます。今まで購入することが当たり前だった電気が売れるのです。つまり、働いている現役世代を例に挙げると、働いて給与などの収入にプラスして毎月売電収入を得ることができるのです。ただし、売電価格は毎年下がっているので、今後も見込んでいた収入が得られるとは限りません。今後も電気を有効活用したいと考えている方は、蓄電という方法も検討してみましょう。

停電でも安心

太陽光発電を導入していれば、停電時でも電気を使用できます。ただし、晴れているときにしか発電できないので、天候に左右されることなく電気を供給したいとお考えの場合は蓄電池が必要になるでしょう。また、たとえ電気が使えるといっても発電量によってはすべての電気機器が正常に使えるとは限りません。万が一の場合、どこに電力を供給したいのかを事前に決めておくとどういった太陽光発電にしたらよいかが明確になります。

賢い太陽光発電の活用術

電力の固定価格買取制度は、2019年より順次満了になっていきます。もちろん、満了後も個人で契約していけば電力を売ることは可能ですが、売電価格は値下がりしているのが現状です。こういった現状を考えると、今までとは違った賢い活用方法を検討する必要があるでしょう。

蓄電池の活用

たとえば蓄電池の活用。導入にお金がかかるとはいえ、電気を無駄にしないことを考えると有効な活用術といえます。太陽光発電システムで作られた電気を蓄電池にためておけば、不足している電力を電力会社から買わずに済ませることができます。昼間に充電して夜に使ったり、停電などを想定して貯めておくのもよいでしょう。また、蓄電池を使わず電気自動車に充電しておくという方法もあります。電気自動車を乗っている方なら車に充電しておけば電力を無駄にすることはありません。

補助金申請

お住まいの地域で補助金申請を行えば、太陽光発電システムと蓄電池を安く導入できます。たとえば、富山市の場合は「富山市住宅太陽光発電システム設置補助事業」という名称で期間を決めて申請を受け付けています。こういった補助金制度を事前に調べ、利用するのも賢い活用術です。ただし、太陽光発電や蓄電池の補助金制度は自治体によって対応が異なります。そもそも補助金がないというところもあるので導入する前に必ず確認するようにしましょう。ちなみに今ご紹介した富山市の場合は、ペレットストーブ、エネファーム、蓄電システム、地中熱利用システムも補助金の対象としています。

ZEH（ネットゼロエネルギーハウス）

家の断熱性能を向上し、高効率な設備システムを組み合わせることで発電量と消費量の収支をゼロにしていく住宅です。しかも、このZEH住宅は収支のバランスをよくするだけではありません。家が高断熱ですから、室温をいつも一定に保つことが可能、暑い夏でも寒い冬でも快適に過ごせます。もちろん、災害などで停電が発生しても太陽光発電と蓄電池があるので、必要な電力を確保できます。

太陽光発電は、売電制度の満了と共に、売電価格がどうなるのかといった不安があるのは事実です。しかし、ちょっと視点を変えてみるとメリットを高めていける方法はいくつもあります。大切なのは、自分の家にとってどの方法が最もメリットを高められるのかという点です。導入後の快適な生活を送るためにも、上手な活用術を身につけておきましょう。

【富山】おすすめの太陽光発電業者ランキング

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