放っておくと故障の原因にも!自分で太陽光パネルを清掃する方法とは?
屋外に設置している太陽光パネルには、どうしてもさまざまな汚れがついてしまいます。普段あまり目にすることがなくても、汚れがついているのを見ると気になって放置しにくくなるでしょう。メンテナンスは4年に1度行うのが一般的ですが、清掃は業者に依頼せずに自分でできるものなのでしょうか?自分で太陽光パネルを清掃する方法を紹介しましょう。
太陽光パネルを掃除するとどんなメリットがある?
太陽光パネルは土埃や花粉、鳥の糞、黄砂などの汚れが付きやすく、雨でキレイに流れ落ちることはほとんどありません。このような太陽パネルの汚れを洗浄すると、どのようなメリットがあるのでしょうか?
発電量の低下を防ぎ、下がった発電量を回復させる
パネルを清掃する一番のメリットは、発電量の低下を防ぐことです。パネルが汚れていると、太陽の光が当たりにくくなってしまいます。発電量を高い状態に保つためにも、定期的な清掃が重要となるでしょう。また汚れが原因で発電量が落ちてしまっていても、パネルを清掃することで発電量を回復させることが可能になります。発電量が落ちていると感じた時は、パネルが汚れていないかどうか確認するようにしてください。パネルの状態を定期的に目視していれば、状態の変化に気付きやすくなります。
自分で太陽光パネルを清掃する方法
太陽光パネルに付いた汚れは、基本的には雨などで洗い流されるように設計されています。そのため、清掃の必要はないという見解をもっているメーカーもあり、所有者が自分で清掃することは推奨されていません。しかし、どうしても汚れが気になり自分で清掃したい場合は、どのような方法があるのでしょうか?
マイクロファイバーモップを使って清掃する
自分でパネルを清掃するには、柔らかいマイクロファイバーを使用する必要があります。水や専用の洗剤で濡らしたマイクロファイバー製のクロスやモップで汚れを拭き取り、水垢が残らないようにしっかり水切りをしましょう。手軽に清掃できるのがメリットですが、丁寧に枚数分汚れを落としていかなければいけないため労力がかかります。
洗浄機器で清掃する
高圧洗浄で回転させたブラシで清掃する方法もあります。高圧洗浄機の水圧でブラシを回転させるもので、女性でも持てる小型なものから大型までさまざまです。手作業と比べるとはるかに効率はよく汚れも落ちやすいですが、コストがかかり水源の確保が必要となってきます。
自分で太陽光パネルを清掃する時に注意するべき点
自分で太陽光パネルを清掃するのは不可能ではありませんが、注意するべき点がいくつかあります。
梅雨明けの時期が最適
春先に花粉や黄砂などといった落ちにくい汚れが付きやすくなりますが、汚れを落としてもまた付着するという繰り返しになってしまいます。梅雨時なら雨でパネルの汚れがある程度落ちているはずなので、梅雨明けの時期が清掃には適しています。目立つ汚れのみの清掃となるため、一般人でも比較的作業しやすいでしょう。専門業者に依頼したとしても、梅雨明け時期では費用を抑えられる可能性があります。
太陽光パネルを傷つけないようにする
太陽光パネルを清掃する際とくに気を付けなければいけない注意点は、パネルの表面を傷つけないようにすることです。パネルは強化ガラスでできているため、傷がつくと発電量に影響する可能性がでてきます。パネルの表面には砂などが付着している場合があり、その状態で硬いスポンジや雑巾で拭くことは避けたほうがよいでしょう。
高圧洗浄機を使用する方法もありますが、パネルの破損やパネル内の浸水につながる恐れがあるので推奨されていません。水道水に含まれているカルキ成分がパネルに残ってしまうと、パネルに悪影響を及ぼし発電量を低下させます。水道水の水を使用する際はそのまま使うのではなく、ガラス用の弱アルカリ性または中性の洗剤を薄めて使うのが望ましいです。清掃した後パネルは水切りし、表面に水分が残らないようにしましょう。あくまで自分で清掃するのですから、作業は最低限に留めておくのが賢明です。
屋根上の清掃は危険であると認識する
屋根上にある太陽光パネルの清掃は、高所の作業となるため危険を伴います。屋根に上った上で慣れない洗浄作業を行うことになるため、危険性をしっかり認識しておかなければなりません。費用を節約しようとした行動が事ゆえにつながり、大きなリスクを背負うことになる可能性もあるものです。例え規模が小さい住宅でも、作業に慣れていない人にとっては労力のかかる作業になることは間違いありません。自分でパネルを清掃する場合は、細心の注意を払うようにしましょう。
太陽光パネルの汚れは基本的には雨で落ちるとされており、清掃の必要はないという見解のメーカーもあるようです。しかし汚れによって発電量が低下するのも事実で、落ちにくい汚れが付着する場合も多々あります。汚れを発見した際は、細心の注意を払って自分で清掃するのもよいですが、やはり専門業者に一任するのが無難な判断です。突然の出費は大きな問題に発展する可能性があるため、太陽光パネルを設置した後はメンテナンス費用を準備しておくようにしましょう。