災害時における太陽光発電の活用方法を紹介
2024年元日に起きた能登半島地震が記憶に新しい昨今、災害対策に積極的な人が増加傾向にあります。災害対策において大切なことのひとつに、電源の確保があげられているのです。そこで本記事では、太陽光発電を災害時に活用する方法について紹介します。本記事を参考に、太陽光発電の導入を検討してみてください。
災害時に電気が使えることによるメリット
災害時に太陽光発電で電気が使えるメリットは多岐にわたります。こちらでその例を紹介しましょう。
携帯電話・ラジオ・テレビで情報収集ができる
停電時でも連絡や情報収集が可能です。携帯電話の充電やラジオやテレビの利用ができるため、家族や友人の安否確認や最新の災害情報を入手できます。これは非常に重要で、SNSなどを通じて救助を求める場合もあるのです。
冷蔵庫で食料を保存できる
冷蔵庫が使えることも大きなメリットです。食品の保存が可能なため、買いだめした食料が無駄にならず、食中毒のリスクも低減されます。太陽光発電を利用すれば、昼間に電力を得て氷を作り、夜間に利用するなどの工夫で食品の状態を維持できるのです。
例暖房器具が使える
気温の対策も可能です。冷暖房器具が使えなくなる停電時でも、太陽光発電で電気を供給すれば暑さや寒さに対処できます。とくに高齢者や乳幼児は気温の変化に敏感であり、健康リスクが高まるため、太陽光発電があれば安心です。
ただし、太陽光発電でも動かせない家電が存在します。モーターを使用する家電や電力消費が高い家電は、電力供給が不安定な場合には使えない可能性があるのです。とくにパソコンはデータ損失のリスクがあるため、停電時には注意しましょう。
太陽光発電の自立運転モードとは
自立運転モードは、停電時に太陽光発電を利用して家庭の電気を供給するための機能です。通常、太陽光パネルが直流電流を生成し、パワーコンディショナーがそれを交流電流に変換します。しかし、通常の電力供給が停止した場合、このパワーコンディショナーが機能しなくなるのです。
そこで、自立運転モードに切り替えることで、太陽光発電から家庭の電気を利用できるようになります。自立運転モードの特徴として、太陽光発電によって生成される電力を利用することが挙げらるでしょう。
このモードでは、パワーコンディショナーが直流電流から交流電流を生成し、家庭の電化製品に供給します。ただし、通常のコンセントではなく、専用の自立運転用コンセントを使用する必要があるのです。また、利用可能な電力量は太陽光の状況によって変動するため、注意が必要です。
自立運転モードへの切り替え方法は、パワーコンディショナーの操作によって行います。一般的な手順としては、まず主電源ブレーカーと太陽光発電ブレーカーを切り、次にパワーコンディショナーを自立運転モードに切り替えるのです。ただし、メーカーや機種によって操作方法が異なるため、取扱説明書を参照しましょう。
自立運転用コンセントの使用方法も重要です。これは、通常のコンセントとは異なり、専用のコンセントを使用します。太陽光発電によって供給される電力量には限りがあるため、使用する電化製品の消費電力を考慮しながら利用する必要があるのです。
また、必要な電力量を超える場合は、自立運転モードが使えなくなるため、注意が必要です。これらのポイントを押さえながら、自立運転モードを正しく活用することで、停電時でも家庭の電気を確保することができます。
災害時に太陽光発電を有効活用する方法
太陽光発電を有効活用するためのポイントはいくつかあります。
自立運転用コンセントの場所を考慮する
災害時に備えて自立運転用コンセントの場所を考えることが重要です。停電時には自立運転用コンセントから電源を取るため、家電を利用する場所に近い位置に設置することが望ましいでしょう。
とくに屋外型や屋内兼用型のパワーコンディショナーを使用する場合は、コンセントの設置場所に注意が必要です。周囲のスペースを確保しておくことで、非常時でもスムーズに電源を利用できます。
蓄電池と併用する
蓄電池の併用を検討することも重要です。太陽光発電は太陽光が得られるときにしか発電できず、夜間や天候が悪いときには発電量が限られます。そこで、蓄電池を併用することで、発電した電力を蓄えて夜間や天候が悪いときでも電力を供給できるのです。
蓄電池を活用すれば、夜間でもエアコンや照明などの家電を利用することが可能になります。また、停電時にも自立運転モードで機能し、手動で切り替えるタイプの蓄電池を選ぶことで、よりスムーズに電力を利用できるのです。
まとめ
太陽光発電は災害時における電源確保に有効であり、さまざまなメリットがあるのです。例として、携帯電話やラジオ、テレビなどで情報収集が可能な点、冷蔵庫を使って食料を保存できる点、暖房器具を活用して気温の対策を行うことができる点があげられます。ただし、注意すべきは太陽光発電でも動かせない家電があることです。
そのため、自立運転モードが重要となります。自立運転モードは、停電時に太陽光発電から家庭の電気を供給する機能であり、蓄電池と併用することで、発電量の不足を補うことができるのです。
自立運転用コンセントの場所を考慮し、蓄電池を検討することで、より効果的に太陽光発電を活用できます。これらのポイントを押さえながら、太陽光発電の導入を検討することが、災害時の生活を安全で快適にする助けとなるでしょう。