災害は、人が予想していない時にいきなり起きます。ところで災害が起きると、日常生活が不便になります。とくにつらいのが、電気が使えなくなることです。では、災害が起きた時に太陽光発電は使えるのでしょうか。今回は、太陽光発電は災害が起きたときに役に立つのかについて詳しくご紹介します。

太陽光発電は災害に強いのか

太陽光発電は災害に強いのでしょうか、それとも弱いのでしょうか？こちらで詳しくご紹介します。

太陽光発電は災害に使えるのか？

災害が起こった時に、太陽光発電システムが壊れていなければ、太陽光発電は災害にも使えます。ただし、災害で電気会社から送られてくる電気が停電してしまったら、太陽光発電は使えなくなります。

停電すると、なぜ太陽光発電は使えなくなるのか？

停電すると太陽光発電が使えなくなる理由は、パワーコンディショナーが「通常モード」のままだからです。停電の時に、パワーコンディショナーが通常モードのままだと、太陽光発電で発電した電気はそのままでは使えません。

パワーコンディショナーとは何か？

パワーコンディショナーとは電気の変換器です。パワーコンディショナーは太陽光発電で作った電気を、家庭でも使える電気に変換してくれます。

太陽光発電で発電した電気は変換しないと使えない

太陽光発電で発電した電気は、変換しないとそのままでは家庭では使えません。理由は、一般的なご家庭では「交流」が使われているからです。それに対し、太陽光発電で発電すると「直流」が発電されます。そのため太陽光発電で発電した直流は、交流の電気に変換しないとそのままでは家庭では使えません。直流を交流に変換してくれるのがパワーコンディショナーです。

パワーコンディショナーを切り替える

災害が原因の停電が起こった時、太陽光発電で発電した直流を、家庭用の交流に変換しないとそのままでは家庭では使えません。この時のやり方は、パワーコンディショナーの「通常モード」を「自立運転モード」に切り替えることです。自立運転モードに切り替えると、パワーコンディショナーから分電盤（ブレーカー）を介す必要がなくなり、直接コンセントをさして交流の電気で家電を使用することができます。

ただし、パワーコンディショナーが自立運転モードの時は、電気量は通常時よりも下がります。まとめると、太陽光発電を災害が原因での停電の時に使うには、パワーコンディショナーの「通常モード」を「自立運転モード」に切り替えることで使うことが可能です。

太陽光発電は危険？災害が起きたときの取り扱い

太陽光発電は災害が起きた時は危険なのでしょうか？また災害が起きた時には、太陽光発電の取り扱いはどうすればよいのでしょうか？こちらで詳しくご紹介します。

太陽光発電は災害が起きた時は危険なのか？

太陽光発電は災害が原因で、機器が破損すると大変危険です。機器が破損していなければ問題ありません。

なぜ、災害で機器が破損すると太陽光発電は危険なのか？

災害で機器が破損すると太陽光発電が危険な理由は、感電の恐れがあるからです。とくに、破損した太陽光発電の機器が、水に濡れていたり、水没していたりするとより感電のリスクが高まります。もし機器が破損しているのを見つけても、絶対に素手では触らないようにしましょう。

災害が起きた時の太陽光発電の取り扱いはどうすればよいのか？

災害が起きた時の太陽光発電の取り扱いは、機器が破損している時は絶対に素手では触らないようにすることです。もしどうしても触る必要がある時は、必ず電気用の絶縁手袋をつけてから触るようにしてください。また機器が破損しているのを見つけた時は、自分では触らず、専門の業者に連絡して復旧工事をしてもらいましょう。

停電から復旧までどれくらいの時間がかかる

もし災害が原因で停電が起こった場合、復旧まではどれくらいの時間がかかるのでしょうか？こちらで詳しくご紹介します。

復旧のスピードは被害の度合いやエリアによって異なる

災害が原因で停電が起こった場合、復旧のスピードは被害の度合いやエリアによって異なります。

被害の度合いによる復旧にかかる時間

被害の度合いが大きければ大きいほど、復旧には時間がかかります。もし電信柱がすべて倒れるような災害が起こると復旧までには相当かかります。逆に、電信柱に被害がなく、電線が数箇所切れた程度であればほぼ翌日には復旧することでしょう。

エリアによる復旧にかかる時間

災害が原因で停電したエリアが都心などの人が多く住んでいるエリアであれば、優先して復旧工事を行ってくれるので比較的早く復旧します。逆に都心から離れ、人が少なく住んでいるエリアであれば、後回しにされてしまい復旧は遅くなります。

電気はインフラの中では比較的早く復旧する

電気はインフラの中では、比較的早く復旧します。理由は電信柱など、地上から復旧工事がしやすい場所にあるからです。逆に、水道・ガスなどは地中に埋めてあるので復旧までに時間がかかります。

まとめ

今回は、太陽光発電は災害が起きたときに役に立つのかについてご紹介しました。今回のポイントをまとめると、太陽光発電は災害が起きたときには、パワーコンディショナーの「通常モード」を「自立運転モード」に切り替えることで役に立ちます。ただしパワーコンディショナーが壊れてしまうと、電気を変換できないので役には立ちません。できるだけ太陽光発電のシステムは、災害でも使えるように設置されておくことをおすすめします。

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